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第5回目指導
5月21日 土曜日
AM9:00〜AM11:00
中学3年生男子 7人 水野 慎士

指導のねらい
@ディフェンスのレベルアップ!
Aオフェンスとディフェンスの切り替えを速くする
Bシュートフォームの調整

 Practice Menu Key Point !
1.スクリーンプレイ
 ・ピック&ロール
 ・スリップ

 前回から行っているスクリーンプレイの復習です。ポイントをもう一度読んで、しっかりと理解することが大切です。

ピック&ロールのポイント

★スクリーナーはユーザーのディフェンスの手前1mくらいのところでスクリーンをセットします。このとき、自分の背中の方向がチャンスになる方向ですので、背中がセンターサークルのほうを向かないように、トップオブザキーのほうを向くような角度でセットしましょう。

★ユーザーは、スクリーナーがセットできていないのにドリブルを始めてしまうと、動いているスクリーナーをディフェンスがぶつかってしまい、ムービングスクリーンのファウルをとられてしまったり、ディフェンスがピックにきれいにひっかからなくなったりしてしまいます。ピックがしっかりセットされるまであわてずに待ちましょう。
【速く行うよりも、正確に行う】

★ユーザーはスクリーナーの近くを抜いていくようにしましょう
【ブラッシングの徹底】。スクリーナーとの間があいてしまうとディフェンスがすり抜けるスペースができてしまいますのでピックがうまく使えません。

★スクリーナーは、ピックした後に自分のディフェンスがユーザーのほうへスイッチしたらチャンスです。ユーザーのディフェンスを抑えたまま、ロールターンでゴール方向へポジションを取ります。
ここでディフェンスから離れてしまうとディフェンスはパスコースにかぶってきてしまうので、ディフェンスを止めてパスが来るのを待つことが重要です。

★ユーザーは、ドリブルが小さいとスペースができずに自分もスクリーナーもチャンスにならないので注意しましょう。

ピックの後にはロールばかりでなく、ポップアウト(外に出てくる)やスリップ(ピックするふりをしてゴールのほうへカットする)、など様々な動きがありますので、徐々に技を増やしていきましょう。

2.2on2
 ライブで2on2を行いました。先ほど練習したピック&ロールやトレイルプレイを使ってゴールを狙います。
 練習中のポイントとしては、

@スプリーンのセットが近すぎる
 スクリーナーがユーザーのディフェンスのすぐ横にスクリーンをセットするシーンが多かったですね。最初の練習の際にスクリーンは1mほど間隔をあけると説明をしましたね。スクリーンが近すぎてしまうと、簡単にファイトオーバーされてしまいます。近づきたい気持ちも分らなくもありませんが、スクリーンは正確に行うことが大切です。スクリーナはユーザーから1m離れたところにセットしましょう。

Aスクリーンがセットされる前にユーザーが動き出してしまう。
 ユーザーは落ち着いてプレイをしましょう。スクリーナーがセットする前にユーザーが動き出してしまうとスクリーンはしっかりとかかりません。ユーザーはスクリーンがセットされるまで、逆サイドへのドライブを狙いながら待ちます。スクリーンがしっかりとセットされたのを確認して、ブラッシングで自分のディフェンスをスクリーンにぶつけましょう。

3.チェック・ザ・カッター

 チェック・ザ・カッターとはオフェンスプレイヤーがボールサイドカットなどをしてくるのに対して、体を使ってコースを塞ぐプレイです。オフェンスにボールサイドカットをされるとディフェンスはとても守りづらくなります。逆に言えば、ボールサイドカットやハイポストへのフラッシュを防ぐことがオフェンスに良いプレイをさせないポイントとなります。
 今回は台形を使ってチェック・ザ・カッターの練習を行いました。台形内で2人のオフェンスがボールサイドカットでパスをつなごうとするので、ディフェンスはボールサイドカットさせずにチェック・ザ・カッターをします。練習をしてみて分ったと思いますが、このチェック・ザ・カッターは「絶対に止める」という意識が非常に重要になってきます。もちろん技術も必要ですが、それ以上にカットさせないという意識が大切です。

4.ヘルプローテーション
 バンプ→カバー

 ディフェンスに関していれば、だいぶローテーションなどにも慣れてきたようでよいと思います。ただみんなの力はこんなものでありません。ローテーションに加え、バンプも覚えました。それらをフル活動させて厳しいディフェンスを作り上げていきましょう。

5.シュート指導
 大会に向けてシュート確率を高める為に個々のシュートフォームチェックを行いました。

T:ボールをセットしたときにヒザだけが曲がり、肩が後ろに残ってしまっていました。肩が後ろに残ってしまうと、ボールへ力が伝わりづらいくなり、ボールの飛距離が伸びません。つま先、ヒザ、肩が一直線になるトリプルスレットでしっかりと構えられるようになりましょう。また腕が前ではなく、上にあがりアーチが高くなるように気をつけましょう。

Ta:ジャンプしたときに足だけが前に出てしまっていました。すると空中では足が前にでてしまい、全身が後ろめりのバランスになってしまいます。このようなバランスではシュートが前後にブレやすくなりますし、またシュートが飛びづらくなります。真っ直ぐ上にジャンプするようにしましょう。

Ma:全体的なバランスはとてもよいと思います。Maはリングの中心と自分の体の中心を結ぶように立ちますが、ワンハンドの場合は右足のつま先がリングの中心を向くようにし、そのつま先の上に、ヒザ、右腰、肩、肘、手首、指が一直線になるようにしましょう。リングの正面ではなく、リングから少し右側に立つことになりますね。

Ko:右肩が前に出すぎてしまうことによって、体が横に開いてしまっていました。体が横に開いてしまうとシュートに横のズレが出てしまうので確率が悪くなります。体をリングに正対させるようにしましょう。はじめは少し窮屈に感じるかもしれませんが、少し我慢して練習しましょう。また腕はもう少し上に上げてアーチを高くできると良いですね。

Ke:シュートの中心の指が外側に向いてしまうことがありましたね。シュートの中心の指を向けたほうにボールが飛びますので、指先をリングの中心に向けるように注意しましょう。
 またボールが飛ばないことで少し困っていたように見えましたので、指先に力を入れて「ボールを引っかける」ように打ちましょう。引っかけることによってボールの飛距離が伸びますよ!

Yo:シュートタッチもよく、確率の高いシュートが期待できます。気をつけるところは、シュートを構えて打つときに、肘が折れ曲がってしまうことがあります。肘が折れ曲がってしまうとシュートに前後のズレが出てしまいます。「2L」、シュートを構えたときは、肘と手首が90度ににしアルファベットの「L」の字を2つ作るようにします。あとはそのまま腕を伸ばすだけにしましょう。

Yu:肩が後ろに下がってしまうところを気をつけましょう。3ポイントシュートなどのときは肩が後ろに下がらないようにしましょう。肩を前に残すように打てると、ボールが楽に飛ぶようになります。その分アーチを高くできればさらに確率が上がりますよ!

6.スクリメージ1往復
 オールコートでの4on4を行いました。練習の目的はディフェンスからオフェンスへの切り替えを速くすることです。そのため、ディフェンスからオフェンスを行ったところで常に練習をストップさせるスクリメージを行いました。

 今後のSouthBoysの攻撃は

@厳しいディフェンスで苦しいシュートを打たせる
             ↓
Aディフェンスリバウンドから素早い速攻(ここが重要!)
             ↓
B速攻がダメでもセカンダリーブレイクを狙う
             ↓
C速攻で攻められなかったら、スクリーンプレイを使ったセットオフェンス

このようなオフェンススタイルを目標にしています。

今回の練習で問題になったのはボール運びの際、すぐにドリブルをついてしまうところでした。前にパスを出せる場合はパスをつなぎましょう。また前を走る選手はパスを受けられるように走る工夫が必要です。

シュートを決められた後も同じことが言えます。シュートを決められても、すぐにボールを出して、速攻につなげることは可能です。シュートを決められた5秒後には逆に入れ返しているくらいのスピードを出していきましょう。SouthBoysのみんなは運動能力も高く、足も速い選手がそろっているのでどのチームも追いつけない速攻を、まずはファーストオプションにしていきましょう。

 指導の感想と次回へ向けてのコメント
 今回はチェック・ザ・カッターのところで少々ハードなメニューを入れましたが、自分たちの望みをかなえたいのであればこの一歩を乗り越えていきましょう。今回の練習ではまだみんなの50パーセントくらいの力しか見せてもらっていないと思います。間違えないで欲しいのは、みんなが手を抜いて練習をしていると言っているのではありません。みんなの可能性はもっと大きいと言いたいのです。みんなは自分の限界を勝手に決めてはいませんか?コーチはみんなのプレーを見ていると、これからどれだけ上手になるのか想像ができないくらいです。
 中学最後の大会も迫っています。しかしあと2ヶ月間でもみんな力は2倍、3倍にもすることは可能です。みんな自分の力を信じてください。そして「自分はもっとできるんだ!」と強く思ってください。その意思が練習に反映されてきます。これからの練習はよりハードなものにしていくつもりです。頑張っていきましょう!

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