依頼者・チーム名 日時情報 参加者情報 指導者情報
第4回目指導
12月24日 土曜日
PM5:00〜PM7:00
中学2年生男子 1名

中村 幸生

指導のねらい
@左手のハンドリング能力アップ
Aシェービングと色々なステップを組み合わせる
Bシュートフォームのチェック

 Practice Menu Key Point !
1.ウォーミングアップ
 ・体操
 ・動的ストレッチ
 ・フットワーク
 ・スキップカップリング
 ・DFフットワーク
 ・up,half,full down
 
<スキップカップリング
 2ステップと拍手3回、3ステップと拍手3回を組み合わせ、手足のリズムを変えて移動します。最初は出来なかったけど、繰り返すことで出来るようになっていました。


<DFフットワーク(スロースライド、スライド二歩・三歩、スプリントスライド、ハーキー)>
 
バスケットの基本姿勢として、肩・膝・つま先を結んだ線が床と垂直な直線である姿勢が良い、と言われています。当然、DFの時も当てはまります。イルカ君は上半身が起きてしまっていました。肩が膝の真上くらいに来るように気をつけてください 

 スライド…DFの時に足をクロスさせないで、横に動くフットワーク
→切り返しでもっと強く床をキックしましょう。いつも意識することが大事ですよ。

 スプリントスライド…OFに抜かれたことを想定し、そのOFを回り込んで止める練習
→回り込む時にOFとの距離が近いと切り返されて簡単に抜かれてしまいます。回り込む時は自分の腕一本分以上、OFとスペースをとりながら回り込みましょう。回り込んだら、最後はスライドで止めます。この時、回り込みすぎ(OFの進むコースに立つ)に注意し、ゴールとOFを結んだライン(ゴールライン)を空けないように、OFの正面に入るようにしましょう。

 ハーキー…足を常に動かした状態(素速い足踏み)で、笛と同時に、コーチが指した指の方向に一歩動くフットワーク
→イルカ君はあわてると、足を上手く横に出せないみたいでした。機会があったら、また次回練習しましょう!


up,half,full down>
up…肩幅よりちょっと広めに足を開いて立つ
half down…upとfull downの間
full downupの姿勢から、太ももが床と平行になるくらい膝を曲げる

 このhalf downの姿勢がバスケでは、重要です。この時、さっき言ったように肩、膝、つま先が一直線上になるようにします。この姿勢であれば、左右にすぐ動けます。upの姿勢だとどうしても1テンポ遅くなります。試合中は、ボールを持っていなくても、常にhalf downの姿勢を保つようにしてください。

2.ハンドリング
 ・肩越し(20秒)
 ・背面キャッチ
 ・ハイレイアップ
 (・エルボータッチ)
肩越し 右(第二回→今回) 肩越し 左(第二回→今回)
10→15 11→13

 <背面キャッチ>
両手でボールを投げ上げて、頭の上を通過させて、背面でキャッチする

 <ハイレイアップ>
ボールにバックスピンをかけながら高く投げ上げて、背中の後ろでバウンドさせて、体の前でキャッチする

 <エルボータッチ>
二人で向き合って立って、相手の肘をたくさんタッチした方が勝ちというコーディネーショントレーニング

 イルカ君は、どのハンドリングも練習すればするほど上手くなっていました!ただ、ハイレイアップの左手はなかなか上手くいきませんでしたね。でも、イルカ君は、あきらめないで練習し続けていましたよね。そういう姿勢が上手くなるためには絶対に必要不可欠だと思います。ぜひ、これからもそういう姿勢を忘れないでください。


3.ドリブル
 ・キープドリブル
 ・下がるドリブル
 ・スピードドリブル

 ・オールコートドリブルレイアップ
 ドリブルには攻めるドリブルと守るドリブルがあります。今日は守るドリブルを練習しました。DFがプレッシャーをかけてきた時や、二人のDFに囲まれた時、味方のためにスペースを空けたい時などに使います。

 <キープドリブル>
ボールとDFの間に自分の身体を置き、DFに対して半身(DFの面に対して、身体の向きを垂直方向に向ける)になります。そして、ドリブルは後ろ足の横につきます。

 <下がるドリブル(リトリートドリブルといいます)>
DFから遠いところでドリブルしながら、半身のまま下がります。この時、注意
することは、ボールを行かせたい方向に手のひらを向けること、前を見ること、ドリブルしていないほうの腕は前に出してボールをガードことです。

 イルカ君はあるポイントを意識すると、違うポイントがおろそかになってました。キープドリブルと同様にくり返し練習してください。

 <スピードドリブル>
サイドラインから逆サイドのサイドラインまでドリブル5回で行きます。そして、ドリブル回数を4回、3回と減らしていきました。最後のストップでトリプルスレットの姿勢(シュート、ドリブル、パスのどれでも出来る姿勢)になるようにしました。

 オールコートドリブルレイアップ(ドリブル4回→3回)
上でやったスピードドリブルをシュートつきでやりました。なぜか、4回のほうは外れて、3回でシュートした時は入りましたよね。ドリブル3回でも余裕を持ってシュートを決められるように頑張って練習して下さい。

このスピードドリブルは速攻のパスを受けたときに、DFに追いつかせないようにするために使うドリブルです。イルカ君は、監督さんに速攻に走るよう言われているそうなので、チャンスがあったら使ってみてください。


4.色々なステップ
 ・ワンステップ
 ・パワーステップ
 ・ギャロップステップ
 ・ロング-ロング
 ・ショート-ショート

 ・ノータッチレイアップ
 前回までの復習の意味で一通りやりましたが、全体的にステップはほとんどできていました。素晴らしいです!ただ、もう少し強くジャンプするともっと楽にシュートを打てるようになります。特にワンステップシュートのジャンプを力強くできるように練習してください。また、ギャロップステップは上ではなく前に跳ぶようにしましょう。

 <ショート-ショート>
ロング-ロングの逆バージョンで、1歩目も2歩目も距離の短いステップを踏んで打つシュートです。
 これはすぐ出来るようになっていました。比較的、使いやすいステップなので試合でもすぐ使えるようになると思います。

 <ノータッチレイアップ>
これはボードもリングも使わないで、ノータッチでシュートを決めるドリルです。これを完璧に出来るようになるには、手の力は微調節で、力強く跳んでシュートを打つ必要があります。特に左手を中心に練習して行ってください。

 上で言ったこと以外で一つ気になることがあります。それは、イルカ君は手首を自分のほうに向けた、左手のレイアップを打てないことです。(普通のレイアップは手首が自分のほうを向いているが、イルカ君の場合、手首がゴールを向いてしまっている)両方、出来るようにしましょう。

シェービング+色々なステップ
 @インサイドフットストップ
 ・ストレート
 ・クロスオーバー
 ・バックターン
 Aアウトサイドフットストップ
 ・ストレート
 ・クロスオーバー
 ・バックターン

+シュートのステップを変える
 前回までのメニューを組み合わせたドリルです。これはなかなか難しいドリルなので、イルカ君は少し混乱してしまいましたね。
 どっちの足でもボールをもらえるようにして、DFをみて瞬時に、どっちにドライブしたらいいか、どのステップを使ったらいいかを判断できるようになると、1on1が非常に強くなりますよ!


6.シュート指導T
 ・フリースロー10本
 ・ワンハンドプッシュパス
 ・ふわふわパス
 ・1分間シューティング

 スウィッシュシュートバトル
フリースロー10本 一分間シューティング
4/10(40%) 9/12(75%)
最初にフリースローを10本打ってもらいましたが、印象としては打ちにくそうだな、というのと前に打っているという感じがしました。
以下に今回、改善した点を書きます。

@2Lとアンダーザボール
ボールを肘で支える感じ(筋肉ではなく骨で支える)。手首と肘を90°(2L)にする。

A肘の位置・肘を持ち上げる
低くてもあごの位置に肘を持ってきましょう!
それと、イルカ君は肘の高さがあまり変わらず、構えた時の位置のまま腕を伸ばしていました。しかし、それだと軌道の低いシュートになってしまいます。上に打つために肘を持ち上げるように打ちましょう

B姿勢
シュートを構える時は、肩・膝・つま先を結んだ線が床と垂直な直線である姿勢になるようにしてください。イルカ君は、上半身がここでも起きてしまっていました。肩が膝の真上くらいに来るように意識しましょう。

Cボール持ち方は自然に!

ボールの持ち方は、体の前で普通に持ったときの持ち方でシュートを構える位置に持ってくるようにしましょう。これをチェックした後はフォロースルーの時、指がリングを向いていました。

これで、シュートの時にボールを抜く技術をふわふわパスで習得すればもっとシュートが良くなります。

 イルカ君のシュートは非常に良くなりました。前に打つシュートから、上に打つシュートに変わったので、軌道が抜群に良くなりました。その結果、シュートバトルでは1〜2本しか外れずに、
なんと、コーチに勝ってしまいましたねコーチは嬉しいが、悔しいという複雑な気分でした(^O^)。今日の感覚を忘れないうちに、何度もシュート練習をしてください!次回は負けませんよ!

.シュート指導U
 
・2のタイミングでシュート
 ・ダッシュ&シュート
 ・フリースロー
 ・台形シューティング
 ・ノックアウト
 シュートのタイミングには1、2、3の三つがありますが、今日は、2のタイミングだけ練習しました。これは、ボールをキャッチしてから1、2と足を着地させてから打つシュートです。
 休憩後にやった台形シューティングでは、かなり外れてしまいましたね。休憩前にはあれだけ入ったシュートが、あまり入らなくなりました。シュートフォームがまた少し元に戻っていた部分もありましたし、得意な位置、不得意な位置ということもあるでしょう。でもイルカ君は、
自分で自分のシュートフォームをチェックし、少しずつ修正されていました。自分のシュートフォームチェックを常にやることは習慣化してください。


 指導の感想と次回へ向けてのコメント
 イルカ君は練習中にわからなくなったら、落ち着いてきちんと考えてから練習を再開していました。これは非常に素晴らしいことです。多くの子は、分からなくなったらすぐにコーチに聞いてしまいます。もうよくわからないけどいいや、と考えてしまう子もいます。しかし、イルカ君は自分で考える習慣が身についていると思います。それはバスケットが上達するためにとても重要なものです。ぜひ、続けてください。
 シュート指導のときも話をしましたが、コーチは24時間イルカ君のそばにいてあげることは出来ません。そのため、自分のシュートフォームは自分でチェックできるようにならなくてはなりません。その時に自分で考える必要が出てきます。このようにして、自分の問題は自分で解決できるようになると、上達のスピードがアップします。これはある人の受売りですが、問題があった時どうしたら解決できるのか考えるだけでは考えたことにはなりません。考えついた解決方法をやってみないことには意味がないのです。このことは忘れないようにしてください。
 では、機会がありましたらまた一緒に練習しましょう!!

リンク
第5回目へ進む
第3回目に戻る
インデックスへ戻る