依頼者・チーム名 日時情報 参加者情報 指導者情報
第87回目指導
9月14日 日曜日
AM9:20〜PM3:00
中学2年生女子 1名
小学6年生女子 2名
小学4年生女子 1名
小学2年生女子 1名

合計         5名
石田 順一

指導のねらい
@1on1のディフェンス力をアップさせる
A判断してドライブする
バスケットボールの家庭教師

 Practice Menu Key Point !
(午前)
1.1on1ディフェンス  バスケットのオフェンス・ディフェンスの攻防は空間の取り合いです。スペースにどちらが先にポジションを占めるか、の勝負になります。その目的を達成するために良いスタンスや上手い足の使い方があるのだと思ってください。

 
構え方:ディフェンスは基本的にはオフェンスに対して反応する側ですから瞬時にどちらにでも動きやすいということが一番です。しかし動きやすくても幅が狭いとオフェンスは簡単にゴールに向かえてしまいますので、より広く構えることも必要になってきます。つまりスタンスは、より広くより動きやすくと覚えましょう。そしてディフェンスに厚みを出すために少し前傾姿勢。爪先の上に膝、膝の上に肩になるぐらいが目安と言われます。
 
スライドステップ:今回練習したのはキックスライドという後ろ足を蹴ってスライドするステップです。進行方向の足を出すと同時に逆の足は床を横にキックします。そして着地と同時に基本姿勢に戻る。この動きを繰り返して進んでいきます。通常の「イチ、ニ」のスライドの動きではなく「イチ」で行なえるため、次の動きへの切り返しが早く出来ます。
 
ワンステップアヘッド:1歩の取り合いの練習です。ワンステップアヘッドとは1歩前に(1歩先に)という意味です。ディフェンスは足を引いてはいけません。オフェンスが向かうところに先に1歩を踏み出す努力をしましょう。この練習のあとにオフェンスが抜ける幅を決めて1on1をしましたが、ディフェンスは足を開いてゴールまでの道を開けてはいけません。相手が向かってきても恐がらずに、体をオフェンスに向けてコースに立てるように頑張りましょう。

 
ディレクション:ディレクションという方向付けの練習をしました。ディレクションは片足を前に出して頭1個分だけ横にズレます。相手の肩の前に自分の鼻がくると覚えてもいいです。
 そしてポイントは前足の方向にドライブが来た場合です。足を引かずにむしろ前に出す意識でしっかりコースチェックします。ディレクションの方向が何度も変わってしまうとディフェンスは不利になっていきます。
行かせたくない方向にドライブが来たら、付いて行くのではなく進ませないということが重要です。
 
ラン&グライド:スライドディフェンスだけでは対応できなくなった場合走って付いていきます。1歩か2歩走って素早くスライドステップに切り替えコースに体の正面で入ります。ラン&グライドは、このランからスライドへのチェンジが重要で、ここがスムーズに出来るようになると上手く出来るようになりますよ。
 
コースチェック・ターンディフェンス:ディレクションスタンスから方向付けした方へドライブが来た場合のコースへの入り方を練習しました。抜かれそうになったらラン&グライドを使います。そしてコースに入った後は相手のターンに対応する準備をしましょう。ワンステップアヘッドを同じで足を引かずに前に出します。このターンまで止められるようになったらディフェンスは相当レベルが高いです。

 ディフェンス練習は地味な積み重ねですし、良いディフェンスは目立たない活躍ですが、そこで差を作れるチームはやはり勝ち上がっていきます。絶対に抜かれない自信を持てるディフェンスマンを目指して頑張りましょう。

2.ドリブル  今回のドリブルはフットワークを重視の練習です。サイドスキップロールジャンプをやりました。両方ともフットワークが複雑ですが、ドリブルをしながら色んな足さばきが出来るようになりましょう。ラダードリブルなどでも練習しましたが手と足をバラバラに動かせる選手はドリブルが上手くなれます。手でボールを扱う技術に相手を惑わすステップを組み合わせられるとさらにレベルの高いドリブル力をもった選手になれると思います。

3.ノールックパス  パスを出す方向を見ないで出すパスをノールックパスと言います。始めのうちはしっかり見ないと不安になってしまいますが、敵をあざむくためにはとても有効です。NBAやJBLを見ているとよくノールックのナイスパスを目にしますね。レベルが上がってディフェンスが上手くなってくると相手の目を見てプレーを読んできます。そのとき見てる方向にしかパスを出せないプレーヤーは簡単に守られてしまったり、インターセプト(パスカット)されてしまいます。どこを見るかだけでプレーが変わってくるので、試合や練習で使って,、見てないところにパスを出す技術を磨いていきましょう。

(午後)
4.フックシュート  両足で踏み切るフックシュートと片足で踏み切るフックレイアップを練習しました。

 
フックシュートのシューティングラインは肩と肩を結んだラインになります。シュートを打たないほうの肩がゴールに向くように調整しましょう。右手で打つなら左手をターゲットとしてゴールの方に掲げるとボールを真っ直ぐ持って行く意識付けになります。
 ボールを持ち上げるときシューティングラインより前から出てしまったり、打つときに手首をひねって指先がゴールを向いていなかったり、という入らない原因が多かったですが、フックシュートも目指すことはミドルシュートと同じです。第一に真っ直ぐ飛ばすこと、第二にその距離に飛ばすことです。
 フックレイアップも基本はフックシュートです。レイアップシュートのように体がゴールの方に向いてしまわずに、肩をゴールに向ける、打った後指先はゴールを向く、ということを意識しましょう。
 
 フックシュートは、ディフェンスが近くにいるときや大きい選手に対してもボールをチェックさせないために非常に有効なので、日本人がぜひ身に付けたい技術の一つです。

5.鬼ごっこ  タッチされたら鬼ではなく、名前を呼ばれたら鬼というちょっと変わった鬼ごっこをしましたが、鬼ごっこは、反応・判断・体のこなし・などバスケットに必要な要素を含んでいます。こういったことはコーディネーション能力にも繋がるのですが、現代の子どもの遊びからは離れてしまっているようです。そういった能力が一番伸びる時期なのにもったいないですね。遊びの中にもバスケットに活かされるものがたくさんあります。みんなも自分たちでルールを決めて新しい遊びを考えてみて下さい。

6.ドライブの判断  コーンの幅を利用してディフェンスの逆をつく練習をしました。右からチェックに出て来たら左、左から出て来たら右に行くという練習です。そしてさらに出来るならディフェンスが切り替えしたらそれを見てオフェンス側も切り返します。
 まずはディフェンスを見ながらプレーするということが重要です。そして見られるようになったら今度はそれに対応して判断をするようにしましょう。最初から良い判断が出来る人はいません。
「良い判断は経験から生まれる。経験はおろかな判断から得られる」という詩人の言葉がありますが、つまり良い判断をするためには悪い判断を繰り返すしかないのです。判断ミスをすることは判断をないことより遥かに良いプレーです。判断力のある選手は監督・コーチからも信頼されます。いつでも自分なりの判断を下せるプレーヤーになって下さい。

7.2on2+スクリーナー  ドライブの判断からスクリーンを上手く使って抜く練習をしました。ディフェンスを良く見てスクリーンのどちら側から出てくるかで判断する練習です。スクリーンを使っても使わなくてもディフェンスを良く見てプレーするということは変わりません。ライブの動きの中でも上手くディフェンスを見ながらプレーする習慣を付けましょう。

8.2対2  最後に10ゴール先取の2対2を行ないました。ディフェンスの意識付けのためにパス10回でも1ゴールというルールを付けました。このルールで行なうと簡単にパスをさせるわけにはいきませんからディフェンスが激しくなります。プレッシャーの掛かったディフェンスに慣れていないと試合でいきなりプレスが来たときに対応できません。一緒に練習している仲間がプレッシャーに強くなるためにも日頃から激しいディフェンスで練習できるようにしていきましょう。

 指導の感想と次回へ向けてのコメント
 2日連続の練習でしたが、お疲れ様でした。今日は午前から昼食を挟んで午後までということで、本当にバスケ漬けでしたね!
 ディフェンスは癖になってしまっている足の使い方がありますので、日頃から1歩目を出す位置や足の運び方を意識して練習していって下さい。すぐ出来るようにならないので成果が見えるには時間が掛かりますが、正しい構えでしっかりした動きを練習していれば1ヶ月でもできるようになった実感は出てきます。みんながやらなそうな努力で差を付けましょう!

 6年生は来月からミニバス最後の大会を迎えますね。今までやってきたこと、これから大会に向けて取り組むこと、みんなのバスケに対する姿勢をバスケットの神様は見てくれています。有終の美を飾れるように残りの時間を精一杯頑張って行きましょう。

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