依頼者・チーム名 日時情報 参加者情報 指導者情報
第58回目指導
4月22日 日曜日
PM3:50〜PM7:50
中学2年生女子 1名
小学6年生女子 3名
小学5年生女子 1名
小学4年生女子 1名
小学2年生女子 1名
     3歳女子 1名
合計         8名
石田 順一

指導のねらい
@前を見てプレーする
A側線速攻(サイドラインブレイク)でオールコート上の判断力を養う
バスケットボールの家庭教師

 Practice Menu Key Point !
1.鬼ごっこ  最初にウォーミングアップも兼ねてドリブルしながら鬼ごっこをやりました。

 サークル鬼ごっこ:サークルと真ん中のラインを使っての鬼ごっこです。相手を見ながらフェイントをかけたりして出来ると捕まえることも逃げ切ることもしやすくなります。相手がいるプレーでは常に“かけひき”を意識しましょう。
 巴合戦:ジャンケンの勝ち負けの関係でそれぞれが捕まえる人と逃げる人がいる鬼ごっこです。逃げるだけでは勝てませんし、追いかけてばかりでは捕まってしまいます。前を見ながらドリブルが出来ないと勝てないゲームです。ルックアップドリブル(顔を上げてのドリブル)をいつも心がけましょう。

2.リトリートドリブル

 後ろに下がるリトリートドリブルの練習をしました。今日はドリブルストップからリトリートのあとの動きを意識しました。
 
 ドリブルの手を変えずにドライブ:リトリートドリブルをして後ろに下がったらすぐにまたドライブです。切り返しが重要になってくるのでリトリート中も腰が浮かないようにしましょう。重心が高くなるとすぐに逆に動くことが難しくなります。
 フロントチェンジしてドライブ:右にドライブして止められたら、右側は狭いスペースだったりディフェンスが残っていたりします。そのような状況でまた同じ方向にドライブしても抜けないので、リトリートしたあと前足を下げてフロントチェンジをしてドライブです。右も左も同じようにドライブ、リトリートが出来るようにしていきましょう。
 ロールターン:これは少しチャレンジメニューですが、リトリートした後にディフェンスが目の前まで出てきたところを想定します。フロントチェンジでかわそうとするとディフェンスにスティールされやすいのでバックターンでかわしましょう。このリトリートの後のロールターンまで、実際のディフェンスに対して反応できたらかなり本物です。
 全てのドリブル技術においてそうですが、無意識に適格な反応が出来るようになるまで繰り返し練習して下さい。


3.パスのタイミングともらい足のドリル  足が走っている方向に流れていかずにコートの中央に体を向けながらもらう足の使い方の練習です。
 空中でボールをキャッチできるようにして1,2のリズムでステップを踏めるようにしましょう。そのためにはパスを出す人も重要です。パスを出す位置とタイミングが悪いと、もらう人がいいミートが出来ません。
 パスは、人ではなく空間に出す。タイミングは、走っている人に対しては早めに出して、ボールと人が同時に空間に入って来てキャッチできるのが理想です。
 その出す位置とタイミングを掴むために、スクエアパスでの練習をしました。自分が思っているタイミングよりかなり早めに出しても間に合ったのではないでしょうか。プレーを止めないために、もらう人がスピードを落とさないでキャッチできるパスを意識しましょう。
 ミートする人は、ここでのもらい足はパスした人に背中を見せないステップです。後ろに重心が流れて倒れそうにならないように、腰は低く少し前かがみになって着地しましょう。空中でキャッチをした後はステップを2歩踏んでいるうちに周りを見ることが大切です。2ステップ目に足を止めずパスを出せていると最高です。そのためにもキャッチしながら周りを見る、これを意識しましょう。

4.タッチダウンパス  タッチダウンパスとはバックコートから出して一気にレイアップにいけるようなパスです。
 まず、ボールを持ったら前を見る習慣をつけましょう。ボールを持って目線が下がってしまうプレーヤーはいい判断が出来なくります。常にコート全体の把握を意識した上でプレーするよう心がけましょう。
 バックコートからパスを出してレイアップに行けるところまでは、なかなか届かせるのが大変ですね。パスの飛距離(パスをどこまで飛ばせるか)は地味なことですが、とても大きなことで、パスが遠くに飛ばせるチームはそれだけでプレーの幅が広がります。少しずつでもいいので日頃から全力で遠くにパスをだす機会を作って、飛距離も伸ばしていけるようにしましょう。

5.サイドラインブレイク(4メン)  リバウンドを取ってからオールコートをパスで素早く運ぶ練習です。
 オフェンスからディフェンスの切り替えのとき、ディフェンスはまずゴールを守ろうとします。そうなると真ん中は密集地帯になるのでそこにパスを出すのは危険ですので、サイドライン側を縦につないでいきます。
 まずはリバウンドから2つ目までのパスを早くしましょう。1つ目のパス(アウトレットパス)で止まってしまうとディフェンスに挟まれやすくなってしまうので2つ目をもらう人がパスを止めない良いタイミングでポジションに入って来ることが大切です。
 次に、リバウンドを取った逆サイドのプレーヤーの判断が重要です。一気に前にパスが出せそうなら走り切ってもいいですが、パスが出ないと判断したらコースを変えてすぐにサイドラインを縦につなげる位置に入ってきます。この判断が遅れると素早いパスの展開が出来なくなってしまいます。自分の仕事を瞬時に判断し、プレーに移すことが必要になってきますので常に周りとの兼ね合いと意識できるようにしましょう。

6.ボディコンタクトのレイアップ  ディフェンスにぶつかりながらのレイアップです。
 この4月のルール改正でフリースローになるシュートファウルが今までより早めに認められるようになりました。シュートまで行ければフリースローだったのに、ファウルでバランスを崩してシュートまで行けなかったりするとフリースローにならなくなってしまいます。ですので、これからはもっと“当たり”の強さが必要になってくると思います。ファウルに負けない、笛が鳴っても簡単にやめないという強気な姿勢で積極的にプレーしましょう。
 試合中になると誰にも体が触れていない状態でプレーできることは少ないです。特にドライブプレーになったらほとんど激しい身体接触を伴いますし、それを恐がってドライブできないようでは勝つか負けるかの試合では通用しません。どんなにぶつかっても押されても、絶対にシュートまで行くんだという気持ちを持って下さい。

7.ボール集め!  8人全員で行いました。これは実はかなりハードな練習です。走りっぱなしのゲームですが、バスケットも走りっぱなしのスポーツですので何本走ってもすぐ次に走り出せる気力と体力を持ちましょう。まずは県内一の頑張れるチームになって下さい。

8.サイドラインブレイク(逆サイドへ)
 ディフェンス付(1人から2人)
 引き続き、サイドラインブレイクで状況判断の練習をしました。今度はディフェンス付きです。ディフェンスは1人だけから、最後は2人に増やしましたが、仲間だけでなくディフェンスを見て判断が出来るようにしていきましょう。もらう人は動くタイミングに加えてディフェンスとかぶらない位置取りが必要です。また、パスを出す人もディフェンスがサイドライン側に出て来たらドリブルして中央に入っていくことを考えます。相手が外に出て来たら中です。
 こうしたオールコートの中でもみんなが前を見て、周りを見てプレー出来るとボール運びでディフェンスにはまることも少なくなりますし、個人の負担も減ってくると思います。いい判断をするには経験を積まなくてはなりません。そして、経験を積むということは悪い判断をしながら学んでいくこと、と言います。ミスしてもいいので自分なりの判断をしながら動ける選手になりましょう。

9.ハーフコート3対3  最後にハーフコートで3対3をやって終わりました。
 台形の外からのシュートがよく決まりましたね!フリーで日頃のシューティング通りのシュートを打てるときはどんどんゴールを狙いましょう。それはたとえ外れても悪い判断ではありません。今回の3対3の練習の中では「打てば良かったのに」と思ったプレーはなかったので良かったです。
 練習したぶつかりながらゴールまで持っていくプレーも、この3対3の中で出せると良かったです。そういうプレーもこれからゲームの中で出していけるといいと思います。

 指導の感想と次回へ向けてのコメント
 今回のチップ&デールは過去最高の8人になりましたね。こんなに小さい頃からやっていたら将来が楽しみです。お姉さんたちの真似をして頑張って行きましょう。
 4時間の長い練習お疲れ様でした。最後まで1回もダラダラすることなく練習できて良かったです。6年生になったメンバーはこれからが一番楽しく一番大変な時期に入ると思います。たくさん苦難があると思いますが、それらを乗り切って最後に最高の喜びを得られるように頑張って下さい。
 僕が中学の頃、先生が作ったと言って聞いた詩があります。「もう一息」というタイトルで、しっかり全文を覚えていないのですが、最後だけ印象に残っています。いくつかのもう一息という場面を書いたあと一番最後が「もうダメだ。そこをもう一息」という結びでした。この「もうダメだ」という場面を頑張ってもう一息乗り切ると、あとで自分に「ダメじゃなかったじゃん」と言えます。そんなことを繰り返すしていくと「もうダメだ」と思うまでが少しずつ長くなっていくような、そんな気がするんです。みなさんも「もうダメだ」というところまで頑張って下さい。そして、「そこをもう一息」です!

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