依頼者・チーム名 日時情報 参加者情報 指導者情報
第41回目指導
1月14日 日曜日
AM9:30〜PM0:30
小学3年生女子 1名
小学4年生女子 1名
小学5年生女子 3名
 合計        5名
石田 順一

指導のねらい

※試合に向けて!

バスケットボールの家庭教師

 Practice Menu Key Point !
1.ストレッチ  二人組でストレッチをしました。寒いので日頃からウォーミングアップをしっかりするようにしましょう。体の柔らかい選手は怪我も少ないし、柔軟性があがるとパフォーマンスも向上します。ウォーミングアップやクールダウンだけでなく、毎日家でストレッチをする習慣を身に付けてく下さい。
 メジャーリーグで活躍するイチロー選手はチーム練習の2時間3時間前にグラウンドに来て個人のストレッチとウォーミングアップを行なうそうです。みんなも体育館に入ることは出来なくても、練習に行く前に自分でいろんなことをやっておくことは出来ます。周りのチームもきっと同じぐらい練習はしてます。上のチームに追い付くためにはそのチームの子たちがしている努力に
プラスαの頑張りが必要です。ここで差をつけるんだというポイントを持つようにしましょう。

2.フロアバランス
  居場所を変える

 コートの中でバランスよく散らばってパスを回す練習をしました。
まずプレーヤーがいる場所(家)を決めました。コーナー・ウィング・ローポスト・ハイポスト・トップの右サイドで5箇所、左サイドで5箇所の合計10箇所に家を決めました。まず大原則になる約束事が2つありましたね。
「パスしたら“すみか”を変える」「スキップパスの禁止」ですね。同じ家にずっといてはいけません。同じ場所にいるとディフェンスに守られやすくなってしまいますからパスしたらどこか他の家にサッと動きましょう。長いパスは一気にボールの位置を移動させられるという利点もありますが、インターセプション(パスカット)をされやすいので確実なショートパスを出せるようにスキップパスは禁止です。なのでボールを持っている人の隣の家に誰もいないときは誰かが気を利かせてスキップパスにならないところに行ってパスをもらってあげましょう。
 そのあといろいろと約束を増やしていきました。リターンパスの禁止や、ポストの間に壁を作ったり、止まってもらうのはダメになったり。約束が増えてくるとこの練習は気が抜けません。常に自分がどうするか考えてプレーするようにしましょう。
 みんなかなり悩みながらやっていましたが今日の練習の中だけでもかなり上達しました。
頭を使ってプレーすれば成長も速いです。どんな練習でもただ動いているだけにならないで考えてやれるようにしていきましょう。


3.スクリーンアウトドリル
 スクリーンアウトのドリルをやりました。
 まずは足の使い方からです。片足を前にして斜めに構えます。相手が自分の前側に来たら前の足を動かしてフロントターン、後ろ側に来たら前足を軸足にしてバックターンをして背中で抑えます。フロントターンのとき足を出す位置は相手が出してきた足を止められるところです。
相手が来たからと言って逃げ足にならないでしっかりブロックできるところに足を出しましょう。バックターンのときも背中でバチン!とぶつかれるように充分に足を引いてぶつかりましょう。これが中途半端だと相手にすり抜けられてしまいます。そしてしっかり背中でぶつかれたら、その後は背中の感覚で相手が動いてきた方向にスライドして中に入れないようにします。
 次にこの技術を磨くためのドリルとしてサークルの中心にあるボールを触らせない練習をしました。サークルのライン上から攻防を始めて3秒間相手にボールを触らせなければ勝ちです。この3秒間というのはシュートを打ってからボールが落ちてくるまでのだいたいの時間で、3秒間完璧なスクリーンアウトができれば相手にリバウンドを取られることはほとんどないはずです。この練習で注意したことは、ボールを取りに行く人は1歩目でサークルの中に入ろうとすること、スクリーンアウトをする人は相手の動きをしっかり見て1歩目をサークルの中に入れないように正しいターンをして相手を素早く抑えることです。背中で抑えることができても、そのまま中まで押し込まれてしまうことがよくありましたが、
腰を落として力強く押し合いに負けないうにしましょう。
 最後にやったのが離れている相手に対するスクリーンアウトです。自分のマークマンを離してカバーリングポジションにいるときにシュートを打たれた状況をイメージしての練習です。スクリーンアウトをする前にしなければいけないことは相手に
すぐにぶつかることです。
 チップたちは小さいのでスクリーンアウトを頑張らないと大きい選手がいるチームにはそれだけで負けてしまいます。ぶつかるのを怖がらないでスクリーンアウトに強くなりましょう。試合中は
スクリーンアウトに命を懸けるぐらいの意識で頑張って下さい。

4.2対3
   ワンサイドだけは抜かせない
 ディフェンスの練習でボールマンには必ず2人いけるようにオフェンスの方が少ない状況でやりました。自分が担当するサイドだけは抜かせないように付いていく練習です。自分のサイドにドリブルが来たら、ためらわないで全力で走って反対サイドにドリブルチェンジさせるまで頑張りましょう。まずは相手が仕掛けてきた方向に抜かれないことです。最初のドリブルで一気に抜かれてしまうとヘルプも難しく、片手だけでチェンジしないドリブルでは相手がミスする可能性も少ないです。ドリブルの突き出しの方向に集中してオフェンスのドリブルに対して思い切って走り出しましょう。

5.全員連続シュートチャレンジ  色々なシュートを5人全員が決めたら次のステージへというシュートチャレンジをしました。みんな最後の5人目になるのを嫌がっていましたが4人目、5人目は少しリラックス出来ない状況でしたね。でも試合中の緊張感に比べれば全然たいしたことはありません。日頃のシューティングも絶対外せないんだという緊張感を持って打つようにしましょう。
 最後に、一番最初に練習したフロアバランスを意識してのパス回しからシュートに行くという練習で終わりました。

 指導の感想と次回へ向けてのコメント
 今日は小学生5人そろっての練習になりました。試合で起こり得る状況を意識して練習するようにしましたが、イメージ出来ましたか?「練習はより本番らしく、本番はより練習のように」なんてよく言われますが、試合の緊張感とは違った状態で練習していたら試合で練習通りできるはずがありません。いつも試合のときに近い緊張感でやっていなければ練習したことはほとんど本番では出せなくなってしまうでしょう。ときには純粋にバスケで遊ぶのもいいですが、勝ちたいという目標がある以上は「練習はより本番らしく」を意識していって下さい。そして本番では硬くなり過ぎずに練習のようにいつも通りだと思ってリラックスしましょう。
 今回の大会では優勝候補の強豪チームと対戦するようですね。でも今はまだ代が替わったばかりで、これからまだまだ練習も積んで上手くなっていくその途中です。今は負けたとしても
何ヶ月か先、絶対このチームを倒すんだという気持ちで試合に向かって下さい。必死で頑張れば、5回に1回ぐらい相手を抜けるかもしれない。10回に1回は相手を抑えられるかもしれないし、1回ぐらい今日練習したスクリーンアウトが大きいセンター相手にも出来るかもしれない。その1回をこれからの練習で2回3回と増やしていけばいいんです。試合では最後の最後まで勝負を挑み続けましょう。何か自分の考えたプレーが少しでも成功すればOKです。強いチームにも自分のこのプレーは通用するんだ、とかこれじゃダメだからどうすればいいんだろう、ということを感じられるようにしましょう。
 頑張りまくって下さい!頑張り屋さんにはバスケットの神様が味方してくれます。きっといいプレーが出せるはずです。

リンク
第42回目に進む
第40回目に戻る
インデックスへ戻る