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第37回目指導
1月5日 金曜日
PM14:40〜PM17:40
中学1年生女子 1名
小学5年生女子 2名
   3年生女子 1名
合計        4名
杉本 惇

指導のねらい
@プレスディフェンス
Aドリブルジャンプシュート
Bインサイドムーブ

バスケットボールの家庭教師

 Practice Menu Key Point !
1.ドリブル練習
  ・スロー
  ・フロントチェンジ
  ・ロールターン
  ・レッグスルー
  ・バックチェンジ
  ・連続レッグスルー
  ・高低ドリブル
 いつもの通り、基礎練習です。前回より上手くなっていましたか。自分で意識したり、実感できたりするようになると、モチベーションを保って練習できると思います。上手くなろうと強く思いながら練習しましょう。
 今回はプレスディフェンスをドリブル突破することが目標ですから、高低ドリブルを加えて練習しました。ダブルチームにかかったときにディフェンスの間を突破するときに使いましょう。
 ドリブルは49%のハンドリングと51%のフットワークで構成されるといわれています。ハンドリングはとても重要、フットワークはもっと重要という意味です。チェンジオブペースや左右のステップを意識しながらやりましょう。今はまだハンドリングで精一杯かもしれませんが、練習では失敗を恐れずに全速力でやるように心がけましょう。
 連続レッグスルーは課題です。試合では使う機会はないと思いますが、ハンドリングのさらなるステップアップのため挑戦してみてください。

2.1on2ボール運び
  
 さあ、オフェンスは見事に突破できるでしょうか。上手くディフェンスの隙を作って上手く抜きましょう。
 ディフェンスはオフェンスの練習のためにも簡単に抜かせてはいけません。自分の外側は絶対に抜かれてはいけません。外側を抜かれてしまうと、ダブルチームが完全に機能しなくなってしまいます。外側からプレッシャーをかけるようにしてオフェンスの行き場をなくしましょう。すると当然オフェンスは二人の間を抜きにくるはずですから、そちらもケアしなければなりません。自分のサイドをケアしながら、二人の間もケアをする、矛盾しているように思うかもしれませんが、細かくステップし、反応を速くすることによって十分対応できます。オフェンスが「絶対無理だ」と嘆いてしまうようなディフェンスをしましょう。

3.トラップディフェンス
  ・ドリブルトラップ
  ・パストラップ
  ・チェイストラップ
 トラップディフェンスのタイミングとポジショニングを練習しました。すべてに共通していることは、ゆっくり行かずにすばやくトラップに行くこと、パスを出す外側の肩を狙ってチェックに行くことです。ドリブルトラップでは十分にボールマンを引き付けてから、パストラップではボールが空中にあるうちに、チェイストラップではボールマンの背中が見えた瞬間に仕掛けるようにします。それぞれのタイミングが混同しないようにして、オフェンスがびっくりしてミスをしてしまうようなトラップをしましょう。

4.2on2ボール運びのトラップディフェ  ンス  より実践的にトラップのタイミングを覚えるようにボール運びのなかで仕掛けていきます。パスが通ってしまった後の、マッチアップの仕方はいろいろありますが、今回はスイッチして次のプレーに備えました。ボールラインを意識してプレーするようにしましょう。トラップが狙いですが、簡単にボールを運ばれたり、簡単に得点されてしまうことの方が、チームにとってはマイナスです。優先順位を間違えないようにしましょう。

5.2on2ボール運び  ここまで、ドリブルなしのボール運び、プレスディフェンスの練習を行ってきました。一度それらの規制をすべて取り去って、単純にボール運びをしてみると意外と簡単に運べることに気づくはずです。プレーに余裕がでましたね。これまでいろいろなコーチに習ったことが活かされているのが見て取れました。5on5になるとまた、勝手が変わってくると思いますが、基本は同じなので余裕を持ってプレーするようにしてください。

6.ドリブルジャンプシュート
  ・ストレートドライブ
  ・クロスオーバードライブ
  ・フロントチェンジ
 前にも行ったことがあるメニューですが、今回はさらにリズムに意識を置いて練習しました。シュートのステップの際、ドタドタと音を立ててしまうと、モーションも遅く、ジャンプも低くなってしまいます。ドライブのスピードを活かしてすばやく高い打点でシュートを撃てるようにしましょう。
 すばやいドライブからのジャンプシュートをして、初めてボディバランスの難しさに気づくことができます。これができるようになれば、かなり力強い武器となるはずです。ディフェンスはいつジャンプシュートを撃ってくるかわからない状態でマークし続けなければならないわけですから。今回の練習ではリズムよく打てていました。地面とケンカせずに上手く力を伝えて軽くシュートできるような体の使い方を覚えましょう。

7.20本シューティング
    
 今回の最高は13本でした。4名で競い合ってもらいました。私はよくチームメイトを競わせます。負けると嫌な感じがして、恥ずかしかったり、辛かったりするかもしれません。でもその思いがあるから、「頑張ろう」とか「もっとうまくなろう」と思えるのだと思います。
 一流と呼ばれるプレーヤーは誰よりも負けず嫌いであると言われます。自分より上手い相手を嫌い見ない振りをするのではなく、現時点での実力を認め目標とする、できない悔しさではなくてできる喜びに価値を見出してプレーできる人が、すばらしいプレーヤーとなるのでしょうね。
 逆にできないこと、負けることに価値を見出してしまったプレーヤーはどうなるかわかりますか。自分では大して努力もせずに、相手の悪いところを探す選手になってしまいます。試合に負けても「どうせ勝てない」「あいつらはプレーがズルイ」「身長が・・・」などと否定的な言葉を言ってしまうプレーヤーになってしまいます。他人の悪口を言って対等、もしくは見下すことで自分を正当化しようとする選手になってしまいます。
 私は皆に正しく競い合ってすばらしいプレーヤーになって欲しいので、わざと競い合う練習を多くします。お互い全力でぶつかり合える信頼関係が築けているでしょうから、お互い気を使う必要はありません。絶対に負けないんだという強い意志を持って、集中しながら全力でプレーしてください!!

 かなり話が脱線してしまいました。ミドルシュートは少なくても7割は決めて欲しいので最低でも20本中14本は決められるようにしましょう。今のところ難しい課題かもしれませんが、丁寧に練習を重ねれば絶対にクリアできます。がんばってください!

8.インサイドムーブ
  ・ドロップステップ
  ・ドロップステップ→たて足
  ・シクマステップ
 今回はシクマステップを行いました。シュートに行くのか、ボールを振ってドライブするのか、決めるのですが、リバースターンをするときにボールを体の前に持ってきてしまうと、ディフェンスにカットされやすく、何よりボールを振る勢いをドライブに利用できなくなってしまうので、良いことはありません。肩の辺りにキープしたままターンをして、様子をうかがいましょう。

 指導の感想と次回へ向けてのコメント
 今までプレスディフェンスを破るためのオフェンス練習をしてきました。しかし今回はプレスディフェンスの練習を時間をかけて行いました。ディフェンスの狙いを知ることによって、オフェンスでその裏をつくためです。この考え方は、ゾーンディフェンスやスクリーンプレー、1on1など、いろいろな場面において利用できます。厳密に言えばバスケットボールはオープンスキルといって、相手の動きに応じてプレーを変化させていくスポーツなので、すべての技術が「相手の裏を付くこと」であると言えるでしょう。

 ですから、これから常にマッチアップしている相手の動きを観察しながらプレーするともっと上達するでしょう。個人技や身体能力を磨くことはもちろん大切ですが、試合での勘を磨くことはもっと大切かもしれません。ポジションの取り方が50cmずれているだけで、相手にやっつけられてしまうことがあります。その微妙なポジション取りを考えながら、プレーできるよう心がけましょう。実際今回の練習でみんなの個人技や身体能力がそれほど向上したとは思いませんが、ナイスオフェンス、ナイスディフェンスは練習前より格段に増加しました。それは勘が鋭くなったからです。このように試合中の勘を磨いて地味だけどナイスプレーができるようになってください。

 この冬休みに練習した内容を早く試合で試したいですね。いきなり上手くいくかどうかはわかりませんが、実践で試すことにより本当に自分のものにできます。どんどん挑戦していきましょう。冬休みにチームで一番練習したのはあなたたちです。その実績が自身となり、余裕が生まれるのでもっと周りが見えるようになるはずです。チームを引っ張っていくつもりで思い切りプレーしてください。

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