1.考えながら走る
・後ろを見て走る
・突き出しの足
・ジグザグ3歩
・ジグザグ4歩
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バスケットでは陸上部のような走りをすることは実はほとんどありません。ただ真っ直ぐを見ながらダッシュするのではなくドリブルをしながらや、どこか他の場所を見ながら、縦・横・ななめの方向に向かって走ります。今回は状況設定をしてイメージしながら走ってもらいました。
ななめ後ろを見て走る:これは速攻で真っ先に走り出したときや、ボールを見ながらディフェンスに戻る時に必要な走りです。途中で逆向きに首を振りましたが、出来るだけ目線を切る瞬間が少なくて済むように素早い首振りで視野を変えられるようにしましょう。
ドリブルの突き出しの足:ドリブルの突き出しは軸足が浮いたらトラベリングです。軸足を浮かさずに1歩目の足を出す練習をしました。素早い1歩目を出しても軸足が離れないために腰が浮かないようにしなければなりません。膝をしっかり曲げて腰を低くした状態のまま1歩目を踏み出せるように日頃から意識して下さい。
ジグザグ:3歩で切り返すのと4歩で切り返すジグザグダッシュをやりました。相手を振り切るイメージをしましょう。ジグザグの切り返しをしてからの1歩目を早く出せるように足を外側に強く蹴り出すことと、体の向きを次進む方向にすぐ変えることが出来るといいです。
試合中どういう状況で練習の動きが使われるのか考えながら走るということを意識してもらいました。今回はどんな練習なのかを全部説明しましたが、そういったことを言われなくても自分で考えて普段の練習も試合の状況をイメージしながらやりましょう。
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2.色々なステップのレイアップ
・レイアップのステップ
ロングとショート
方向チェンジ
・ワンステップ
・ギャロップステップ
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レイアップシュートは一番基本のランニングシュートですが、ステップや打ち方を色々と工夫し高校・大学以上のレベルの高い試合でも何本も見られます。そのレイアップのバリエーションを増やすためにステップを変えたレイアップシュートをいくつか紹介しました。
まずボールを持ってからの2歩のステップを変えたレイアップです。最初は歩幅を変えたレイアップです。1歩を長くするロングステップと短くするショートステップを組み合わせてレイアップシュートです。目の前のディフェンスを抜いたり振り切ったりしてレイアップに行けても、ヘルプディフェンスがブロックショットに跳んで来ることはよくあります。ボールに触られただけでシュートは落ちてしまいます。ブロックに来る相手を交わすためには相手のタイミングを外すことがポイントになります。素早いショートステップと距離の長いロングステップを使い分けて、ディフェンスのタイミングを外せるようにしましょう。もう一つが1歩目と2歩目の方向を変えたレイアップです。ディフェンスが自分の進んでいるコースに入ってきたことを想定して、2歩目で走るコースを変えます。しっかり体の向きも変えて重心移動が出来ていないとシュートがうまく出来ませんでしたね。ジグザグステップと一緒で次に進む方向にすぐ体の向きを変えることを意識しましょう。
次に練習したのがワンステップでのレイアップです。ボールキャッチから1歩でシュートを打ちます。ここでは1ドリブル1ステップで練習しましたが、レイアップは普通2ステップ踏んでから打つことが多いのでディフェンスはだいたいその2歩を考えてタイミングを合わせます。なので、もう準備できているディフェンス相手にでも、このワンステップはタイミングを外すことが出来ます。バランスやリズムをつかむのが難しいですが、出来るようになるととても効果的なステップです。小さい選手は特に身につけたいですね!
最後にこれはレイアップのステップとは違いますが、ヘルプディフェンスを交わす技術としてギャロップステップを練習しました。始めモノマネからやってもらいましたがあまり上手くいきませんでしたね。チップは結構出来ていたかな?細かく分解練習をしたらみんな出来るようにはりましたが、いいプレーヤーはだいたいモノマネ上手です。日頃から人のプレーを見て、いいプレーを真似る練習をしていくといいと思います。人のプレーを自分のプレーにできるモノマネ上手になって下さい。
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3.色々なステップのパス(2メン) |
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ステップでリズムを変えたパスの練習をしました。2のリズム、1のリズム、0のリズムと練習していきましたがタイミングは覚えられましたか?
まず2のリズムは、ボールを出来るだけ離したくないと思ってトラベリングぎりぎりまで持っていてパスです。2歩を最大限に使って移動距離を伸ばしましょう。
1のリズムは、ボールをキャッチしたその足でパスを出します。ボールをキャッチしたら早く引き付けてすぐパスを出します。
最後の0のリズムは、着地する前にパスするタップパスです。
一通り練習したらコーチの動かないディフェンスを付けて練習しましたが、動かないディフェンスにもカットされることがありましたね。パスを受けたときの判断が重要で2歩ステップを踏んだらちょうどディフェンスを重なるから0や1ですぐパスを出そう、とか、今パスを出したらディフェンスにカットされるから出来るだけ長くボールを持ってディフェンスの後ろ側から出そう、ということを2メンパスをしながら考えられるといいです。 |
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4.リバウンドスティール
ドリブルスティール
ルーズボール |
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ここで練習しているメンバーは小さいプレーヤーが多いので背の低いプレーヤーが頑張ってビッグマンに対抗するプレーの紹介をしました。
リバウンドスティール:これは相手が取ったリバウンドを着地したときスティールする練習です。これは小さいからこそ出来るプレーかもしれません。ジャンプしても勝ち目がない相手には高さで対抗せずに、下を狙って行きましょう。スティールのタイミングは着地した瞬間です。着地してから遅れるとリバウンダーがピボットしたりボールを動かしたりして取りにくくなります。空中でキャッチしたボールがどこにキープされるかしっかり見て、そこに手を出せるような感覚をつかんで行きましょう。
ドリブルスティール:このドリブルスティールはただ立ってドリブルしていたり、これから攻めてこようとしている相手にやるのではなく、走ってドリブルしていた相手が止まった瞬間を狙います。相手も反応して少しボール引いて守ろうとしますが、それにも肩を入れて付いていく練習をしました。少しでもボールを触ってルーズボールに出来たらそのボールを自分のものにするまで絶対取るつもりで追いかけましょう。
ルーズボール:転がっているルーズボールを、走りながら拾ってそのままドリブルする練習と、ライン際のボールをアウトオブバウンズ(コートの外にボールが出る)にせずコートの中に戻して取る練習をしました。拾ってドリブルは、まず相手より先に拾うために、追いついたら足元で取らずに自分の前で取る、取る瞬間にスピードを落とさないことが目標です。しっかりつかんだらドリブルランに素早く切り替えましょう。ライン際のボールを生かすルーズボールは、ボールの真ん中を手のひら全体でしっかり叩くように、まずはしっかりボールを見ることです。ボールの下を叩くことが多かったですが、それだとコートの外に落ちて中まで届きませんから、しっかり投げれるように手の中にボールを入れられるようにしましょう。
最後に飛びついてスライディングする技術も紹介しましたが、ルーズボールは取るぞという気持ちが何より重要です。背の低いプレーヤーが活躍する場面です。ルーズボールになったら「今だ!」と思って下さい。活躍して存在を示すチャンス!
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5.ブレインボール
OF3人対DF2人 |
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ボールを持ったオフェンスがディフェンスにタッチされたら負けというゲームをやりました。30秒逃げ切ったらオフェンスの勝ちにしましたが、3対2でオフェンス有利だったにも関わらずディフェンスが勝つことが多かったですね。オフェンスのポイントはボールをキャッチすると同時にフリーの仲間を探していられるか、仲間がボールをキャッチしたらすぐパスを受けられるタイミングで自分がフリーになれるかです。今回はオーバーナンバーというオフェンスの方が多い状況ですから、必ずひとりフリーなオフェンスがいます。どこがチャンスか周りを見ながらプレー出来るようにしましょう。 |
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6.パス&ランを使った2対2 |
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トップとウィングのプレーヤーによるパス&ランを練習しました。
トップからウィングにパスを出してゴールに向かってカッティングします。パス&ランでは、まずボールサイドカットを狙います。パスを出す方はリードパス(走っている人の前にパス)をしましょう。パス&ランを狙ってディフェンスが前に出てきてボールサイド側に進めないときには裏にカッティングしましょう。パスはゴールに向かうプレーヤーの奥の手に出します。走るスピードを考えてスペースにパスを出せすようにしましょう。
パスを出したら動くということをゲームの中では忘れないで下さい。特に小さいプレーヤーは身長が足りない分、背の高いプレーヤーと同じだけ疲れたのでは身長差だけ負けてしまいます。「相手よりたくさん走るんだ」という気持ちをもって下さい。 |
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7.クリスクロスから3対2 |
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最後にハーフコートの3対2のドリルを行ないました。まずは積極的にシュートにいくことを心がけましょう。ボールを持ったとき攻め気のないプレーヤーはディフェンスにとって全然こわくないのでまず自分がやるということを考えましょう。自分の前にディフェンスがいないのにパスをするということは、パスを受けた仲間の近くにディフェンスがいるとうことです。そうなるとオフェンスは上手くいきませんね。積極的に攻める気持ちをもっと持ちましょう。
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