バスケットボールの家庭教師プラクティスレポート2006
依頼者・チーム名 日時情報 参加者情報 指導者情報
第34回目指導
12月27日 水曜日
14:00〜17:00
中学1年生女子 1名
小学5年生女子 2名
合計        3名
尺野 将太

指導のねらい
@自分のシュートフォームをビデオで見よう
Aミートを徹底する
B動きながらのシュートの練習
バスケットボールの家庭教師

 Practice Menu Key Point !
1.スピンレイアップ
 ・回りながら
 ・回ってから 
コーディネーション能力の「定位能力」のトレーニングです。自分の体が回っても、ゴールのある位置はいつでも同じです。この感覚がいい人は、今自分がゴールからどれくらい離れているか、コートのどの位置にいるかなど感覚でわかります。逆にこの能力が低い人は、ドリブルしながらコートから出てしまったり、気がついたらゴールの真下にいて、シュートが打てない、なんてことになります。遊び感覚でトレーニングしましょう!

2.ボールミート 前回の確認で、「ミート」の練習です。
・ボールを空中でキャッチする
・着地の時にバッシュが「キュッキュッ」となる
の2つに気をつけましょう。ミートはチームのコーチにも言われているようですね。ミートはキャッチをする時に大切な動きです。「ミート(meet)」=「出会う」という英語です。ディフェンスにカットされる前に、
自分からボールに向かって行き「早く出会いましょう」!

3.ミートからドライブ
ボールにミートしながら、ディフェンスの状況を確認して、ドライブをします。ディフェンスを見ると、どちらに抜けばチャンスになるかの「ヒント」がたくさんあります。そのヒントを見つけるためにも、ミートをして「ボールを空中でキャッチ」しましょう。空中の間に「見て」「判断」しましょう。
判断のポイントは、
@ディフェンスの挙げている手
Aディフェンスの足(体)の向き
Bディフェンスの立っている位置

などが考えられます。この辺りに視線を持って行き、「判断」する材料にしてください。

@Aはディフェンスがそのままスライドステップで守れる方向、足の向きを変えなければ守れない方向があります。
前に出ている「手」「足」が目印です。

Bは自分とゴールを結んだ直線(
ゴールライン)をまっすぐ進める方向があります。@Aよりも判断しやすく、シュートにつながりやすいです。

4.ミートから1on1 3人で実際にミートからの1on1をしました。ディフェンスの守りにくい方を見つけ出しましょう。また、ディフェンスが離れていたら、シュートも打てます。オフェンスのポイントは、

・勢いよくミートする
 ディフェンスが少し離れている状況からの1on1だったので、勢いよくミートしましょう。その勢いがドライブにもつながりますし、
ディフェンスをひるませてシュートを打つチャンスも生まれます。

・まずシュートを狙う
 ミートをしたら
まず「シュート」を狙いましょう。そこにディフェンスが出てきたら、次に「ドライブ」を狙います。キャッチしてから、どっちにしようか決めることも大切です。しかし、オフェンスの目的が「シュートを決めて得点すること」なので、まずシュートを狙ってみましょう。
@打てたら打つ
Aダメなら抜く
こう考えると思ったより簡単にディフェンスをやっつけられます。

5.シュートフォーム撮影 今日の特別&メインメニューです。ビデオカメラを使って、みんなのシュートフォームを撮影し、その後で自分のシュートを見ました。自分のイメージしているフォームと同じでしたか?違いますか?体の感覚だけではわからないところをビデオで見て、これからの練習に生かしましょう。

チップ:肘を体より後ろに構える
欠点:肘が体から離れていて、ボールが体の前にありました。これだと、頭の上にあげるときに、一度ボールがゴールからはなれる向きに動きます。
改善方法肘を体より後ろに構えて、ボールを体に近づけましょう。これなら、最短距離で上にあがり、さらにディフェンスにも取られにくくなりますよ。

デール:「膝を内股にしない」「膝を曲げた状態でキャッチする」
欠点:内股は膝のケガにつながります。接触プレーなどによって、靭帯(太ももの筋肉と骨をつなぐもの)断裂などの大怪我をする人が毎年たくさんいます。
改善方法:2つ同時に改善です。膝を曲げた状態でキャッチすると、内股にならず、まっすぐ膝が曲がっていました。いつでも充分膝を曲げてボールをキャッチしましょう。

ミッキー:一度ボールの下からゴールを見る
欠点:シュートが顔の前から出ていました。打つ位置(打点)が低いと、ディフェンスにブロックされやすくなります。もう少し高い位置、おでこの前くらいから打ちましょう。
改善方法:ジャンプしながら、素早くボールを持ち上げましょう。そうすることで、打つときに「ボールの下からゴールが見える」はずです。


今回は撮影して、簡単にチェックしました。ビデオで見たので、改善点がよくわかりましたね。そのため、見たあとでのシュートはすごく良くなっていました。今回のフォームを忘れないように、確認しておいてね。
撮影したビデオは、次回の僕の練習で一人ひとりを「棒人間(スティックピクチャー)」にして行きます。良い部分、直した方がいい部分がわかります。それを元に、来年1年間の課題を明らかにしましょう。

6.あぐらシュート 今日もあぐらをかいてのシュートに挑戦です。デールが届いていますね!チップとミッキーもくり返し練習すれば必ずシュートは決まります!「千里の道も一歩から」ということわざを知っていますか?(知らない人は辞書で調べてみよう!)みんなで一歩目を歩き出したので、どこまで歩き続けられるか挑戦です!

7.ドリブルジャンプシュート 試合中によくある「ドリブルからのシュート」の練習です。さっきのビデオで注意したポイントを、動きながら練習です。今回は3人に共通のポイントも注意しました。

・ドリブルをキャッチしたら、手首にシワができている
 これを「コック」といいます。
手首にシワがある持ち方が、シュートの持ち方です。手首が伸びてまっすぐになっていると、一度持ち替えが必要になります。

8.ドリブルから1on1 ドリブルからのプレーを実際の1on1で練習です。
オフェンス:ハーフラインからドリブルで攻める
ディフェンス:エンドラインからとび出して守る

ドリブルからジャンプシュートや、フェイントからドライブなどオフェンスは色々な武器を使えます。ディフェンスの様子を「
観察」して、チャンスを探して攻めましょう!

3人とも!最後のシュートを決めないと、いくらカッコいいドリブルをしても「0点」ですよっ!抜くところは上手になってきたので、最後確実に点を取る取るところまでね!

9.左手レイアップ 1on1であまりにも左手のレイアップが決まらなかった「デール」のための特別メニューです!はずした本数、チップとミッキーがダッシュです。緊張感を持って、プレッシャーのかかった状況でも確率よくレイアップは決めましょう。

10.オールコート1on2 デールとミッキーはこの練習で最後です。なので思いっきり走って、ディフェンスして、シュートを決めましょう。試合中にも2人のディフェンスが向かって来ることがあると思います。万が一そうなっても、簡単にやられないように練習しておきましょう。

11.ビックマンドリル
 ・ドロップステップ
 ・ターンアラウンド
 ・シクマステップ
 ・スピンジャンプ
ここから1時間はチップ1人の練習です。最初はターンしながらのシュートの練習です。ターンのバランスと、ターンした後のバランスが良くないと確率よくシュートが決まりません。

・ドロップステップ
 ゴール側の足からステップして、フロントターンからシュートです。ディフェンスが近くにいても、
プレッシャーに負けないでシュートを決めましょう。

・ターンアラウンド
 ゴールには近づかないで、フロントターンしてシュートです。ターン後の足に要注意です。
ターンの後がトリプルスレットの足になっている時はよくシュートが決まっていました。

・シクマステップ
 リバースターンをして、
ゴールからはなれながらシュートです。一番むずかしいターンです。これも足の位置に注意しましょう。

・スピンジャンプ
 ゴールに背中向きで立ち、ジャンプ中にふり返ってシュートを打ちます。
バランスとシュート感覚が向上します。これは試合中に打つと、コーチに怒られるかも知れません!一人でこっそり練習して下さい。

惇コーチとも練習している「はず」のメニューです。覚えていなかったけど、上手にできていました。
ターンした後の足の位置に気をつけていれば、問題なくできていました。次回はもっとスピードを出しても決められるようにしましょう。少しずつレベルアップしましょうね。

12.ジグザグ1on1 ボール運びをイメージして、ドリブルで1on1です。注意したことは、
@止まって考えず、得意な方に進んでみる
・もしディフェンスがコースに来たら、チェンジして方向転換
・進めたら、そのまままっすぐ進む
Aディフェンスががんばったら、自分はがんばらない
 (チェンジオブペース)

この2つの組み合わせで、簡単にボールは運べます。ドリブルせず、持ったまま1on1したらコーチは全然守れなかったです・・・。ドリブルしながらでも、コーチをやっつけられれば、ミニバスの5・6年生が相手なら簡単に抜けると思います。次回もまたコーチに挑戦しましょうね〜!

13.2人で三角パス コーチと二人で三角パスです。パス&ランを意識して、パスをしたら空いたスペースにすぐに走りましょう。パスをする時は「一歩足を出す」こともわすれないように!最初はできていましたが、スピードが上がると、時々手だけになっていました。いつでも、どこでも「一歩出して」パスをしましょう。

14.2ボールドリブル
  →レイアップシュート
少し気分転換です。ボール2つ同時にドリブルしながら、最後に両方ともシュートです。片手でも自由自在にシュートを決められると、ゴール付近での得点が伸びます。もちろん左手でもです。

15.ドリブル1on1
 vsコーチ
最後に今日の練習のまとめとして、コーチとドリブルからの1on1をしました。シュート、ドライブのチャンスの方向、ドリブルジャンプシュート、チェンジオブペースなど練習したことを色々挑戦してみましょう。相手がコーチなので、失敗や負けは関係ありません。自分より「大きく」「速く」「強い」相手をどうすればやっつけられるか「考えて」みましょう。チップはこれまでに色々な武器を与えられています。それを使い、コーチに挑戦しましょう。

 指導の感想と次回へ向けてのコメント
 今日は開始時間が1時間遅くなってしまってごめんなさいm(_ _)mデールとミッキーは練習時間が短くなってしまいました。それでもコーチが来るまで3人でシュートや3メンの練習をしていたこと、開始時間が遅くなっても気持ちを切り替えて、集中して練習したことにはコーチも感激しました。上手になりたい気持ちを強く感じました。みんなはチームの練習以外にもたくさん練習しているので、他の子よりも何倍も上手になっていると思います。チップとデールは1年前よりもドリブル・パス・シュートのどれを見てもレベルアップしています!もっと上手になった自分や、憧れの選手の姿を想像して、自分がそれに近づけるようにどんどんレベルアップしていきましょう。バスケットボールはおくが深いですよ〜☆

チップ
後半の個人練習では、シュート、ドリブル、1on1を集中的に練習しました。チームでガードをしながら、1番点を取らないといけないようですね。そんな良い役割はなかなか与えてもらえないです。チップが上手になるチャンスなので、来年1年間「エースガード」としてチームを引っぱって行きましょう!僕もお手伝いをしますよ!

デール
キャッチした時に膝をまっすぐ曲げることをいつでも意識しましょう。ボールを持ったプレーの土台になる、大切な部分です。ここを改善するだけで、シュートも決まっていましたし、ドライブのスピードも速くなります。低い姿勢が、バスケ上達のコツです。

ミッキー
今回は「判断」する部分が少しむずかしかったと思います。ミッキーが持っている技を、「いつ」「どんなときに」出すのかを練習しました。1つ1つの技のレベルは向上しているので、その技を出すポイントを少しずつ「体で覚えて」いきましょう。


もう冬休みですね〜。冬休みは普段と違って、自分のやりたいことをたくさんする時間があります。大みそ日、お正月と家のお手伝いをしたり、「勉強」をする時間もたっぷりあります。バスケはいつも通りがんばり、それ以外の時間をいつもお世話になっているお父さん、お母さんのお手伝いに使ってもバチあたらないと思いますよ。

次回、惇コーチと年内最後の練習ですね。今年のまとめの練習を楽しんで下さい。僕の次は年が明けてからです。良いお正月をすごして、元気にまた練習しましょう。

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