バスケットボールの家庭教師プラクティスレポート2006
依頼者・チーム名 日時情報 参加者情報 指導者情報
第13回目指導
1月7日 土曜日
PM15:00〜PM17:00
中学1年生女子 3名
尺野 将太

指導のねらい
@ドリブルの基本の確認
A3人でパスを使ってボールを運ぶ練習
Bシュートフォームのチェック
バスケットボールの家庭教師

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1.ウォーミングアップ
 ・構え姿勢
 ・ドライブの姿勢
 ・カップリング
準備体操の前に体を暖めるのと同時に、バスケットボールで大切な姿勢の確認をしました。

・構え姿勢
ボールをキャッチしたらいつでもトリプルスレットの姿勢を取ります。注意するのは、膝を内側に曲げる「内股」にしないことです。力を出しにくく、ケガをしやすいので気をつけてください。

・ドライブの姿勢
ドリブルでDFを抜く姿勢の確認です。
@体を捻る→A足をDFの横に出す→B視線は前に向けたまま後ろの膝を曲げる→Cボールを前に付く
それぞれの動きに1つ1つ意味があります。初めはゆっくりでいいので、正確な動き方を覚えましょう。

・カップリング
手と足を違うリズムで動かすトレーニングです。手(拍手)と足(スキップ)を別々に行うのは簡単ですが、同時に行うのは難しかったですね。今回できなかったものはそのままにせず、できるように練習しておいてください。

2.ドリブルハンドリング(基本)
 ・細かく8の字
 ・3→2→1点ドリブル
 ・ボール2個ドリブル
ボールコントロールを良くするための練習です。

・細かく8の字
広げた足の周りをできるだけ細かいドリブルで8の字に移動させます。ボールを持ちかえる時に、手の平を向き合わせることがポイントです。

3→2→1点ドリブル
これは指定した回数のドリブルで足の周りをドリブルします。ボールの付く位置をラインの上か、前後にずらすのかを使い分けることがポイントです。

・ボール2個ドリブル
ボールを2つ使って歩きながら同時、交互にドリブルをします。正面の人の手を足算しながらしたので、自然にボールを見ずにドリブルできていましたね。


これらは一度の練習ですぐにできるものではありません。毎日続けて練習することで身に付くものなので、くり返し練習してできるようにして下さい。

3.ドリブルドリル(実践)
 ・フロントチェンジ
 ・ロールターン
 ・ビハインドザバック
 ・ダッシュ→ストップ
 ・DF付き
次は実践でDFを抜くために使うドリブルの練習です。

・フロントチェンジ
体の前でボールをチェンジします。
@ボールは膝の下を通す
A左右に大きく移動させる

・ロールターン
DFに一度背中を向けてターンします。
@足を大きく回さず、最短距離を移動させす
Aターンしたら手を変える
B次に進む方向を一度確認してからターンする

・ビハインドザバック
体の後ろでボールをチェンジします。
@移動中から体の横でドリブルをする
A手の平を向け合ってボールを交換する

・ダッシュ→ストップ
全力ダッシュから、笛の合図でストップしトリプルスレットの姿勢を取ります。トラベリングをしないよう注意し、いつでも良い姿勢でストップしましょう。

・DF付き
DFにプレッシャーをかけられ、カットされる危険のある中で、正確な技術を発揮できるようにしましょう。今回は失敗してもいいので苦手なものに挑戦してもらいました。


@初めはゆっくりでいいので、正確に
Aスピードを出してもミスしない
B考えなくても自然にできる
この段階で徐々に上達して行きましょう。DF無しでミスをしてしまうようでは試合では使えないので、まずDF無しで完璧にできるようにして下さい。

4.Vカット フォワードの選手が最もプレーしやすいのは、フリースローラインの延長と3Pラインの交差する辺りです(→ウィング)。ここでボールをもらうために、一度DFをゴール下に押し込み、一気に飛び出します。

@一度ボールをもらいたい位置とは逆に動き、DFを動かせる
A自分がシュートを打てる位置でボールをもらう
Bガードの選手がパスできるタイミングに合わせて飛び出す

この3つをポイントに練習しましたが、特に@に注意してください。動きが小さいとDFは頑張ってカットなどを狙ってきます。少しでも良い状態でボールをもらうために必ず逆に動くことを忘れないで下さい。

5.ビックマンドリル
 ・ドロップステップ
 ・ターンアラウンド
 ・シクマステップ
ピボットとシュートの練習を同時に行いました。ゴールに背中を向けてボールを持つところから練習スタートです。

・ドロップステップ
ゴールに近い足から一歩目を出し、力強くステップしてシュートを打ちます。トラベリングにならないように注意しましょう。

・ターンアラウンド
ゴール側の足を軸足にフロントターンをしてジャンプシュートを打ちます。ターンの勢いでジャンプが流れないよう、しっかり真上にジャンプしましょう。

・シクマステップ
ゴールから遠い足を軸足にリバースターンをし、DFから離れます。できたすき間を利用してジャンプシュートを打ちます。


今回練習した色々なターンを自由自在に使いこなせると、ガードやフォワードのプレーも上達していきます。両足を軸にできるように左右両方練習して下さい。

6.サイドラインブレイク 3人でできるパスを使ったボール運びの方法を紹介しました。コーチがセンター役でリバウンドを取ったら、

@ガードが横に移動してボールをもらう(→アウトレットパス)
A逆サイドのフォワードがセンターライン手前でパスをつなぐ
Bもう一人のフォワードがウィングあたりでパスをつなぐ(→アップコートパス)

3人それぞれポイントをしっかり覚えてくださいね。ポイントは、サイドラインと平行に縦パスをつなぎ、「ピボットを正確に」「パスを強く」「タイミングを合わせる」事です。ミスせずにパスをつなぐため、1つ1つの動きを正確に行いましょう。

7.シュート指導 今回は3人共通でシュートの基本を確認しました。

・構え姿勢
最初に確認したトリプルスレットの姿勢を取ってからシュートをします。

・ジャンプのバランス
ジャンプシュートを打つときに、おなかが前に出るバランスはシュートが前後にずれる原因になります。構え姿勢のバランスのままジャンプしましょう。(→連続ジャンプからシュートの練習でかなり良くなりました☆)

・高いシュート
ボードの上辺を通過してリングに向かうシュートを目指しましょう。まだ3人ともシュートの軌道が低かったので、意識して高くシュートを打ちましょう。

・ボースハンド(両手)シュート
手首を回転(回内)させる力でボールを飛ばします。そうするとシュートを打った後のフォロースルーで両手の甲がそろうはずです。最後のフォロースルーを毎回確認して下さい。

・ワンハンドシュート
フォロースルーで5本の指を全部ゴールに向けましょう。人差し指の1本だけが向くことがありましたが、ボールが左右にずれないようにフォロースルーを正確にして下さい。



今回は基本の部分を確認しましたが、基本が無ければ応用や実践はできません。チームの事情であまりシュート練習はできないかもしれませんが、少ないシュートのチャンスを大切に、1本1本良いシュートを打つことを心がけてください。

 指導の感想と次回へ向けてのコメント
 今回初めてチームの友達も一緒に練習をしました。どうでしたか?ドリブル・ピボットでミスをしないように時間をかけて確認しました。これらは試合でミスをする原因の多くの部分を占めています。いくらシュートがうまくても、打つ以前にミスをしては意味が無いので、ミス無く試合ができるようにドリブル・ピボットの基本は特に大切にして練習してください。最後のシュートは、3人とも確率良く決まっていましたね。今回一人一人いくつかポイントを注意し、他の二人に教えておいたので、3人で毎回確認・注意し合いながら試合で生きるシュートを身につけて下さい☆
 もうすぐ1年生だけの新人戦があるようなので、今回の練習をうまく自分のものにして下さい。せっかく試合ができるチャンスなので、色々なことに挑戦して自分の力を確かめ、精一杯楽しんで下さい!

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