1.シュート指導 |
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まずは、バスケットボールでもっとも重要な技術である「シュート」について技術を紹介させていただきました。
シュートが入るということはどういうことかというとても単純な質問からはじめさせてもらいました。
答えは、
@ボールはリングに向かってまっすぐ飛んでいる
Aボールはリングのあるその距離にちょうど飛んでいる
この2つです。
この2つを実際に達成できればシュートは絶対に落ちません。
しかし、人間はロボットではないので常に同じところに同じようには打てません。
シュートの確率が良い選手と悪い選手の差は、シュートがぶれやすいかどうかです。シュートフォームにボールがぶれる原因が多いとなかなかシュートの確率は上がりません。
リングの直径が45cm、ボールの直径が約25cmですから、左右前後に20cm以上ぶれないシュートを身につければ、シュートの確率はとても高くなります。
下にシュートの曲がる原因が少ないシュートフォームのポイントを整理します。
●ボールの持ち方
・ボールを下から持って、左右に振ってもボールが安定しているように持ちます。
・ボールの真下に腕が来るように、肘を90度に曲げます。このとき、腕の位置は利き足の真上にくるようにしましょう。
・指先がリングと逆を向くように腕を回内します。
・左手を横からそえます。右手の手首と肘が90度になった形を2Lの構えと言います。シュートを打つときは2Lを経由します。2Lを経由しないと、腕を前後に振ってしまったり、ボールを下から上手に押し出せないシュートになってしまいます。
●まっすぐ飛ばす
・ボールの中心を指している指がゴールの中心を指すようにまっすぐスナップします。
・腕が曲がっているとボールが曲がりやすくなります。
・肩が曲がっていたり、回転してしまうと、ボールは曲がりやすくなります。
・利き足はリングを指します。この利き足とゴールを結んだ線をゴールラインと言います。ゴールライン上をボールが飛んでいくイメージです。
●その距離に飛ばす
・フォロースルーはボールが地面に落ちてくるまで止めましょう。
・肘は伸ばしきりましょう。肘の伸ばしがいつも違うといつも距離のコントロールが変わってきてしまいます。
・肩が前後に移動しないようにしましょう。まっすぐしゃがんでまっすぐとぶ、ストレートダウン・ストレートアップが重要です。
・自分とリングのちょうど中間でボールが最高点になるようにイメージしましょう。
●高く打つ
・リングは上を向いているので、アーチの高いシュートの方が入射面積が広くなります。
・アートが高いと前後の方向にぶれが少なくなり、入る確率が高くなります。
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実践編
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●いつでも打てる
・上の基本をクイックモーションで行えるようになる必要があります。
●どこでも打てる
・上の基本を3Pラインからでも無理なくこなせる筋力が必要です。
●どんな状態でも打てる
・試合になれば、前後左右に移動しながら、ディフェンスをかわしながらのシュートになるため、常にその分の微調整が必要になります。基本が安定していれば、そこからの修正になります。この修正・微調整がうまくなることで折茂選手や北選手、後藤選手のような名シューターになれます。
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ドリル編
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○片手シューティング
片手でボールを持ってシュートを打ちます。片手でボールを持てないと良いワンハンドシュートにはなりません。2Lの構えからひじがまっすぐ持ち上がるように、フォロースルーは肘がしっかりと伸びて指先がゴールを指すように練習します。1で説明したポイントをしっかりと体現できれば、シュートはほとんど落ちないはずです。がんばって練習を続けてください。
○シュートバトル
2組に分かれてシュート競争をしてもらいました。シュートを打った人が自分でリバウンドをとって後ろの人にパスをしましょう。
○スウィッシュシューティング
フリースローゲームです。
スウィッシュとは、シュートがボードやリングに全く当たることなく入ることをいいます。
ボードに当たって入ったら1点、リングだけに当たって入ったら2点、ボードにもリングにも当たらずに入ったら3点というポイント制にして、合計で11点になるようにシュートを決めます。
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2.コーディネーショントレーニング
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シュート系の練習が多かったので、間に楽しめるドリルを用意しました。
○反応のドリル
パスに反応する、手をはたかれるのをかわす、足を踏まれるのをかわすなどのリアクションドリルを行いました。反応の速さはバスケットボール選手にとってとても重要です。
○オリエンテーションドリル
ボールを投げ上げているときにパスをキャッチ、リターンパスして投げ上げたボールをとるという練習です。上下と前後を同時に意識してボールを操り、反応しなければなりません。
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3.アイバーソンステップ
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1on1のスキルを紹介しました。ドライブインのフェイントで、右へフェイントをかけるときに、左足から右に踏み込んで、右足で状態を逆にけり出すステップです。言葉で説明するのは難しいですが、上手にできていた方が数名いらっしゃったのでどんどんまねしてみてください。このステップを小さくしたり、リズムを変えたりしてNBA選手達が使っているので今度ぜひチェックしてみてくださいね。
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4.ドライブ&ターン
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ドライブインは基本的に肩が入っていれば勝ちです。肩を止められたときは止められた逆側がチャンスなので、バックターンをうまく使いましょう。今回はロールジャンプと言う技術を練習しました。うまく使わないとトラベリングになってしまいますが、NBAの選手達もかなり使っている技で、日本の高校生の中にも使いこなす選手が増えてきています。ぜひマスターしてください。
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