指導後記
2004
個別指導教室
千葉小学4年生男子 第3回目
1月28日(水曜日) PM5:00〜PM7:00
人数 : 小学4年生男子1人
指導員 水野 慎士
指導のねらい
  今回の指導は、前回のシュート指導のおさらいと、要望のあった「パスをもらってからのドリブル」を行ないました。シュート指導については、ビデオ撮影をして、シュートフォームのチェックをしました。前回の指導では、まだクセが残っていましたが、今回の指導でそれらもほとんど見られなくなりました。
 次に「パスを受けてからのドリブル」の指導に入る前に、いろいろなボール・ハンドリングにチャレンジしました。ボール1つでのハンドリングから、ボールを2つ使ったハンドリングなどを行ないました。このなかで大切なことが「カップリング」でした。右手と左手でちがう動きをしたり、ちがうリズムで動かしたり、また手と足でちがう動きなどをしました。むずかしかったと思いますが、一度感覚をつかんでしまえば、すぐにできるようになるので、これもどんどんチャレンジしましょう。
 「パスを受けてからのドリブル」ですが、試合のときに相手ディフェンスのプレスに引っかかってしまうので、それを何とかしたいとのことでした。そこで、『パスを受けたらすぐにディフェンスを抜いてしまい、プレスに引っかからないようにする』ということを意識したメニューで指導を進めていきました。ミニバスでは多くのチームがオールコートでプレスをかけてきます。チームによっていろいろなプレスのかわし方がありますが、ドリブルで抜くということもプレスをやぶる1つの方法なので、しっかりと身につけましょう。
練習メニュー 指導のポイント・注意点
1.準備体操
2.ストレッチ
 

3.ボール・ハンドリング
・ アラウンド・ザ・ボール
・ ボール・ピンチ
・ 首転がし→背面キャッチ
・ 首転がし→手拍子→背面キャッチ
・ 背面キャッチ
・ 股下持ち替え(左右)
3.ボール・ハンドリング:
 前回も書きましたが、どんなボール・ハンドリングを行うときでも意識することは、@ボールを見ない。Aすばやく行う。B正確に行う。この3つのことを常に意識して練習してください。今回は「アラウンド・ザ・ボール」をしながら、片足を前に出したら、その足のまわりでボールをまわし、また足をもどす。今度は逆の足を出してボールをまわすということにもチャレンジしました。足を前だけでなく、横にも出して練習してみましょう。

4.シュート指導
・ ワンハンド・ライン・パス
・ シュートフォームチェック
4.シュート指導:
 前回の指導で、少々良くないクセがつきかかっているのを直し、良いクセをつけていくようにしました。今回はシュートフォームをビデオで撮影し、自分で自分のフォームをチェックしました。自分で見ることによって、より今までのクセを直すことができたと思います。
・ シュートした手をクシャッとにぎってしまう。→これはほとんど直りました。しかし、いいかげんにシュートしたときには出てしまうので、常に集中してシュート練習をしましょう。
・ 右足が後ろにさがってしまう。→これも、もうほとんどなくなりました。ビデオでもどのように足が下がっていたのかをチェックしました。
・ 左肩が前に出てしまう。→今回1番良くなったのが、左手の使い方です。前回あんなに苦労していたのがウソのように上手に使えていました。
 前回までのクセはだいぶなくなってきたと言って良いと思います。しかし、シュート練習のときは1本1本ていねいに打つようにしましょう。1度でもざつに打つと、せっかく直したフォームもすぐに元にもどってしまいます。気をつけましょう!!!

5.シュート練習
・ インサイド・ステップ→シュート
・ ドライブ・イン→シュート
5.シュート練習:
 前回と同じことをくり返しますが、ボールをもってからすばやくシュートを打つためには、ボールを持ったときに、すでにシュートフォームを作っておかなければなりません。そのため、インサイド・ステップでボールをもらったときに2歩目の足が1歩目の足より後ろにあったのではシュートは打てません。1歩目をしっかりと踏んで、2歩目をしっかりと1歩目と同じ位置までもってきましょう。
 また上手にステップをしたときに、ひざが伸びてしまっていては、またそこからひざを曲げなければなりません。これも時間のむだになってしまうので、ステップで着地したときには、トリプル・スレットの形をつくっておくようにしましょう。着地するときに「バーン!」と大きな音がするときは、ヒザをやわらかく使えていないときですので、いきおいよくステップをしたときも、大きな音がしないよう、やわらかくヒザを使いましょう。
 ドライブ・イン→ジャンプシュートの練習では、なかなか自分の思うようにステップすることがむずかしかったですね。どちらの足を先についてもシュートできるとすばらしいです。今回はドリブルでディフェンスを抜いたあと、インサイド・ステップでシュートすることに苦労していました。しかし一度感覚をつかめば、さほどむずかしいことではないので、たくさん練習して身につけていきましょう。

6.ボール・ハンドリング part2
ボール1個
・前後
・左右
・アラウンド
・大ドリブル〜小ドリブル〜長座ドリブル〜仰向けドリブル
・レッグ・スルー

ボール2個
・ミスリズム・ドリブル
・ストレート&前後
・ストレート&左右
・前後&左右
・前後&前後
・大ドリブル〜小ドリブル〜長座ドリブル〜仰向けドリブル
6.「アラウンド」とは足のまわりを片手でドリブルすることです。また「ミスリズム・ドリブル」は、右手1回のうちに左手2回などというものでした。
 どれも苦労していたようですが、練習すれば必ずできるようになるので、どんどん練習しましょう。今回のメニューができるようになれば、また新しいメニューを紹介したいと思います。全部マスターしてチームメイトをびっくりさせましょう!

7.パスを受けてからのドリブル
・パス&パス
・判断のドライブ
リトリート・ドリブル
・チェンジ・オブ・ペース
7.パスを受けてからのドリブル
 相手チームがプレスをかけてきたとき、それをかわすには、素早い判断力が必要です。まず、その判断力をつけていくために、「パス&パス」という練習をしました。2人がボール1つずつもって向かい合い、1人がチェスト・パスをすれば、もう1人はバウンズ・パスをします。逆にバウンズ・パスをしてきたら、チェスト・パスで返すという練習でした。
 「判断のドライブ」はパスを受けたときに指導員が上げた手の方向にドライブするというものでした。この練習も、パスを受けたら、素早くまわりの状況を判断して、ディフェンスをかわすことを目的としていることを忘れないようにしましょう。考えて止まってしまうと相手のプレスにつかまってしまいます。パスを受けてから考えるのではなく、パスを受けながらディフェンスを見て判断できるようにしましょう。
 「リトリート・ドリブル」はディフェンスに囲まれそうになったときや、相手を抜くことが無理と判断したとき、ディフェンスとの距離をとるときに使います。このときのポイントは、1.ヒジをはる 2.ディフェンスから遠いほうの足のつま先の前でドリブルする 3ドリブルは後ろにいくような回転をかけるようにするでした。
 「チェンジ・オブ・ペース」は、スピードにメリハリをつけることですが、(速い→ゆっくり→速い)や(ゆっくり→速い)、(速い→ストップ→切り返し)などいろいろあるので、どんどん自分で試してみて、スピードを自由にあやつれるようになりましょう。スピードのメリハリが上手いプレーヤーは、ディフェンスも止めづらいので、ぜひそんなプレーヤーになってほしいとおもいます。
感想と次への課題
 今回の指導で、シュートフォームはかなり良くなり、またカッコよくなりました!しかしバスケットボールは習慣のスポーツなので、せっかく直ったフォームも、日々練習をしないと、また元にもどってしまいます。シュート練習はできるかぎり多くしましょう。今回はドリブルについても指導を行いましたが、試合前ということで、より実戦的なメニューを組みました。しかし、ボール・ハンドリングなどを見ると、少々ドリブルもおぼつかないところがあったので、今のうちにドリブルなどの基礎テクニックについてはレベルアップをしていければと考えています。

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