指導後記
2004
出張指導
神奈川男子中学生個人指導
第2回目
2月7日(土曜日) PM6:00〜PM8:00
人数 : 中学1年生男子1名
指導員 鈴木 良和
指導のねらい
 今回は明日の試合に備えてシューティング中心のメニューを行ないました。セットシュートからジャンプシュートまでを2時間かけてステップを踏んで練習していきました。また、最後にドライブとシュートの判断をする練習と、味方のドライブにあわせてシュートを打つ、合わせのプレイを練習しました。
練習メニュー 指導のポイント・注意点
1.シューティング
 ・ストライドストップからのシューティング
 ・ジャンプストップからのシューティング
 ・片手シューティング
 ・連続ジャンプシューティング

A. ボールをまっすぐ飛ばす・・・ボールが曲がる原因をなくす。
 a. ボールの真ん中を指す指が、まっすぐリングを指すように
 b. ひじを開かない(エルボーイン)
 c. 肩や腰がゴールに対してまっすぐに

<今回のポイント>
 肘が開いてしまうことと、左の肩を後ろに引いてしまうことが左右のブレを作っています。注意して治していって下さい。片手のシュート練習はこれからも続けてくださいね。


B. その距離にボールを飛ばす
 a. 2L(手首と肘が90度に曲がる)
 b. リングの奥をねらう
 c.指先の引っかかり具合

<今回のポイント>
 遠い距離のシュートの時に、身体を前後にふって反動を利用してしまっているのでシュートが安定しません。しっかりと安定した土台から確率の良いシュートが打てます。基本姿勢を維持できるようにがんばりましょう!セットシュートのほうはだいぶ良くなったと思います。自信を持ってください。


C. リングの上からボールが落ちてくる
 a. 手首を返す(コックをつくる)
 b. フォロースルー(シュートを打った後の形)で指先が45〜50度くらい上を指差しているように
 c. 腕がボールをまっすぐ下から支えるように(アンダーザボール)

<今回のポイント>
 全体的にボールの弾道が低かったため、確率が落ちてしまっていました。もっと上から落ちる軌道のシュートを打てるようになれば確率がぐんと伸びると思います。キャッチの段階で手首を反した状態(コック)をつくり、リングの上から落ちてくるようなシュートを打ちましょう!


D. ボディバランス
 a. 基本姿勢(肩・膝・つまさきが一直線)
 b. シュートを打った後も、おなかが出たり前にジャンプしてしまったりしないように。また、肩が腰よりも後ろに行かないように。

<今回のポイント>
 肩が腰の上にのっかっていたり、少し後ろに重心を置いたバランスになっていました。後半は大分良くなってきたと思います。いいバランスを常に意識してシュートを打ちましょう!

E.ボールのスピン
 a. 手首のスナップ
 b. 手の平全体がボールをなめるように

<今回のポイント>
 まだまだスピンは弱いと思います。指先のタッチをよくしてスピンがきれいにかかったシュートを打てるようになりましょう。

2.判断のドリル  ディフェンスが離していたらシュートを狙いましょう。ディフェンスがシュートをチェックしに来ていたら左右どちらを抜くかすかさず判断して、ボールを前に強く突き出し、ドライブをしましょう。

3.ウイングの味方のドライブに対するあわせ
 ・フリースローライン側にドライブしてきた場合
 ・エンドライン側にドライブしてきた場合
基本はねじの動きです。
考え方は、
@自分のディフェンスがどのようにヘルプしたか、反応したかを見て判断する。
Aディフェンスの裏側に入らない。
B味方の視野の中に入る。
です。

4.スウィッシュ
 ボードに当たって入ったら1点、リングだけに当たって入ったら2点、ボードにもリングにも当たらずに入ったら3点で、合計で15点になるようにシュートを決めます。
 ただシュートを決めるのではなく、どう入れるかというレベルでボールをコントロールできるようにしましょう。
感想と次への課題
 最初はシュートが曲がってしまう原因になるような身体の癖がたくさんあり、ボールが左右に大きくぶれてしまっていましたが、後半はだいぶ修正できて、確率もあがってきたと思います。今回のポイントをしっかりと抑えて、毎日シューティングを続けてください。シュートが曲がってしまったら、曲がった原因を自分で考え、修正し、シューティングを続けてください。ただ何本もうっていても上達はできませんので、常にポイントを意識して練習を行なうようにしましょう。
 セットシュートはかなりの確率で入るようになりましたね。あとはジャンプシュートで身体のバランスをよくすることと、ボールを安定した状態で遠くに飛ばせるように、バランスの良い筋肉をつけることです。筋肉をつけるというよりも、筋力の使い方を上手にするといった感じです。腕立て伏せや指たて伏せ、ボディスタビライゼーショントレーニング(次回紹介します)、スクワットなどを器具を使わずに行なってみるといいと思います。またお風呂の中で手首のスナップ運動をするのも効果的です。それでは、試合での活躍を期待しています!

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